社団法人 日本建築積算協会 関東支部
 The Building Surveyor’s Institute of Japan from KANTO Branch
BSIJマガジン~Kanto~【定期便 No.5】
新年の挨拶  ~関東支部長 松岡宏幸~
新年にあたり謹んでご挨拶申し上げます。

 日本建築積算協会は昨年9月に公益社団法人として新たにスタートを切り、「建築積算技術をもって広く社会に貢献する技術者の協会」として、活動を展開してまいります。

 5年前の鋼材価格急騰に始まり、リーマンショック、東日本大震災後の市況硬直や就労者不足、今後も震災復興の他、耐震改修の増加、消費税増税前に絡む駆け込み発注や、建設就業者の保険加入徹底の動きも受け、建築プライスは激動の最中であるといえます。

 しかしながら、このような状況であるからこそ、社会の動向とともに適切な積算技術とコストに対する正しい理解を身につけた建設コスト技術者としての活動が社会貢献に繋がるとともに重要になってまいります。

 当協会もこの春、今後ますます増加する耐震改修を含めた改修工事ガイドブック、鉄骨工事ガイドブックを新たに発刊致しますとともに、例年同様、建設コスト技術者の皆様が、その技術・知識を向上していただける、様々な自己研鑽の機会を提供し、支援させていただく所存でございます。その皆様の力を結集し、各々のクライアントを通じて社会に貢献していく事が、公益社団法人となった日本建築積算協会の使命でもあると考えます。

 一例を挙げますと、関東支部では38年の歴史を持つ積算学校を運営しています。
建築積算全般を約半年間、計48回に渡り、確実な実力を身につけて頂いています。このほかに4月から5月にかけて建築積算入門教室を開講、12回に渡って積算の基礎を身につけてもらっており、これから仕事を覚える新入社員の研修としても最適なものとなっています。
「積算学校」「建築積算入門教室」共に、大変経済的な講座ですので、是非、会社の社内実技研修の代わりにご利用いただいては如何かと思います。

 また、「現場見学会」や「水曜講座」と題した、新しい工法や動向、専門的なマテリアル等の知識が満載の勉強会を行っています。これは若いエンジニアはもちろん、ベテランでも勉強になる事が多く、是非、向学心旺盛にして御利用下さいますようお願い申し上げます。

 このほか、当協会認定のシラバスにより建築積算士補課程を行っている学校が大学あるいは大学校を含め関東支部内に13校有り、まもなく更に数校増える予定です。建築生産における経済行為の一端を学生の時から学ぶ事の重要性に対する理解が益々広がっているといえますが、学生さんに対する効果はそれだけではなく、建築積算を学ぶことによって建築生産の基礎知識を身につける事ができると同時に、建築に対するマネジメント職という、従来ではあまり学生に知られていなかった高度な知識を要する職業領域が、今後一層重要になってくる事を知ってもらう意味でも、積算士補の認定事業を更に推進してまいります。

 平成24年1月より、メールマガジンを発行開始し、昨年は季刊の定期便が年4回、また随時タイムリーなインフォメーションを臨時便という形で13回発信し、会員数に対して70%以上の方々に、このメルマガを読んで頂いています。インフォメーション記事のみならず、さまざまな報告情報の共有化という観点においても、益々の充実を図っていきたいと考えていますので、今後とも当メルマガとともに当協会をご利用、ご協力くださいますよう、お願い申し上げます。