社団法人 日本建築積算協会 関東支部
 The Building Surveyor’s Institute of Japan from KANTO Branch
BSIJマガジン~Kanto~【定期便 No.3】
「内訳明細のナゾ」  ~S子~
 バブル華やかなりし頃、銀座の高級バーで綺麗なお姉さんにお酌してもらいながらお酒を

飲むだけで、かなり高額の請求がおきていたらしい。

いくら高級なお酒とはいえ通常の流通に乗っていれば酒屋で売値はわかる。どんなに高級

だって所詮果物である。

細かい明細がなくても、どう見たってかなりの上乗せ分があるにもかかわらず、イイ気分で

飲めれば支払成立。

翻って建築工事の見積書である。ご丁寧に細かい数量を算出し、世間で知られている公正

な単価を掛けて金額を積上げた見積書を提出しても、なかなかスンナリと金額は決まらない。

期限を切られ、徹夜して細かく明細を提出してもである。

どこかに、とっても素敵な建築だから、言い値で払いますっていうお客様はいないのだろうか・・・

見積価格や参考価格という表現の方がよいのだろう。